第1章 出会い
数日後、ハンジは一人の調査兵を連れてある男の部屋の前に来ていた。
「さぁ入ろう。彼は少し仏頂面が過ぎる男だけど、安心して。中身はとってもにこやかだから!」
「は、はい!」
ニコッと調査兵に笑いかけると、ガチャリとドアを開ける。
あれ、ノックしなくてよかったのかな?
そう彼女が思った瞬間、低く少し怒りの込められた声が響いた。
「おいクソ眼鏡。何度言えばわかる。ドアを開けるときはノックをしろ。」
窓際に設置してある机に向かって座っている男の人。
その後ろ姿が、顔だけこちらを向いた。
鋭い目付きに三白眼。さらっと流れる珍しい黒髪は、少し刈り上げてある。
ハンジのいった通りの仏頂面で、イラついた顔をハンジに向けていた。
そんな顔を目の当たりにしているというのに、ハンジはいつもと変わらない様子で、慣れた謝罪を口にした。
いつもノックしてないのか。それをいつも彼、リヴァイはため息と共に流しているのか。