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進撃の巨人 リヴァイ落ち予定

第3章 事件の日



その日の夜。

ハンジを何とか自室へと送り届けたアイリーンは、クタクタだった。

ハンジにあれだけお風呂に入れと説教しながら、今は自分が録に入れずにいる。

今夜なら入れる筈だ。
もう日もとっぷりと暮れて、日付を跨ごうとしているが、アイリーンは限界だった。

お風呂に入りたい。
疲れと汚れを流したい。

目的の為に、アイリーンは自室への道を歩き出した。

ハンジの部屋から自室までは徒歩では20分はかかる。
何故なら、住んでいる棟自体が違うからだ。

ハンジやリヴァイ達、所謂幹部の人達はこの本館。
ちなみに資料室も本館だ。

そしてアイリーンのような一般兵は別館に住んでいる。
何故このように住み分けされているかは、アイリーンにはさっぱりだった。


「もう本当に遠い。こっちに移りたい……。」


モブリットはハンジの世話役として、この本館に住んでいるらしい。
私も住まわせてもらえるように、エルヴィン団長に直談判でもしようか。

外見は怖い調査兵団の団長、エルヴィン。
だが、その中身は存外優しい人だと聞いたことがある。

直談判する意味はあるかもしれない。


アイリーンが本気でそんな事を考えながら歩いていると、廊下の奥から人の声が聞こえてきた。

こんな夜中に、誰か起きているのだろうか。

不思議に思いつつ、アイリーンは声のする方へと歩みを進めた。

こっちは確か……、そう。資料室の方だ。

通い馴れた廊下は、夜に通ると少し不気味だ。

電気なんてものはなく、月明かりだけが窓から差し込む。
真っ直ぐに伸びる廊下の奥からは、人の話し声。

一人肝試しをしているような気分になり、一瞬足が止まった。
だが、誰かいるなら確認しておかなければならない。

仮にもここは本館。
もし侵入者なら、放ってはおけない。


震えそうになる足を、静かに叩いて奮い起こす。

アイリーンはゆっくりと、廊下の奥へと進んでいった。

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