第5章 # 君が笑えるように
玄関を開けると 、そこには 5年間会いたいと思っていた女性 ...
〇〇「 かずくん ... 、ただいま ... 」
大きな荷物をもった〇〇を 、俺は何も言わずに抱きしめた 。
そこで 、夢は途絶えた 。
カーテンから差し込む光 。
その眩しさに 俺は目を開ける 。
〇〇と再会できるまでの寂しくて 、嬉しい日の夢を見ていた 。
「 ん ... っ 」
ベッドの上で大きく伸びると 、ふと隣に手を伸ばす 。
そこには 、さっきまで隣にいた人の温もり 。
「 起きるの早いな ... 」
眠たい目をこすりながらリビングへ向かう 。
〇〇「 あ 、おはよう 」
娘「 パパ おはよー っ 」
〇〇「 ふふ 、もうお昼だよ ? 」
「 おはよ 、あれ 何作ってるの ? 」
〇〇と娘が並ぶキッチンに俺も入る 。
娘「 あのね 、ママとケーキ作ってたの!」
〇〇「 今日 、何の日かわかる ? 」
「 あたりまえだろ ? 今日は 、6回目の結婚記念日 」
〇〇「 正解 ♪ 」
そこから俺も加わって 、3人で 結婚記念のケーキを作った 。
〇〇は 、フランスへ留学し 、見事にパティシエになる夢を叶えたのだ 。
そして 、俺に会いに来てくれた 。
こんなに可愛い宝物を 俺にくれた 。
こんな 幸せな日々がずっとずっと 続きますように ...
« The END »