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affection【 気象系短編小説 】

第3章 # Monster


~ 大野side ~

微かに聞こえる みんなのすすり泣く声 。
けたたましいアラームの音 。

ピーッという音と同時に 、俺の記憶が途絶えた 。

目を覚ますと 、黒い服を着た 俺の友達や会社の同僚が 、俺の写真を見て泣いていた 。

その中でも 、俺が横たわる1番傍で ずっと泣いている見慣れた大好きな人 ...

〇〇「 やだ ... っ 、さとし ... 、やだよ っ ... 」

まだまだ若いのにねぇ 、なんて言う 遠すぎる親戚の声 。

俺 ... 死んだんだ 。

聞こえてきた話では 、〇〇とのデートの帰り 、トラックに轢かれたらしい 。

じゃあ ... 〇〇を1人にしちゃったんだ ...

俺は 泣きじゃくる〇〇に近付き 、肩に触れようと手を伸ばした 。

けれど ... 俺の手はもう〇〇に触れることは出来なかった 。
もう 、〇〇に触れることも許されないんだ ...

そう思った瞬間 、身体がフワッと軽くなり 、意識がなくなってしまった 。


草木も眠る 12時過ぎ ...

〇〇のすすり泣く声で 俺はまた目覚めた 。

ベッドにうずくまり 、泣いている〇〇 。

でも 、触れることができないことは知ってる 。
だから俺は 〇〇のベッドにそっと腰掛けた 。

すると 、〇〇が ビクンと肩を震わせて起きてしまった 。

〇〇「 ... 誰 ... ? 」

えぇ っ!わかるの!?
どうなってんだよ ...

幽霊1日目 。

よく分からない幽霊界のルールに 、悪戦苦闘だった ...
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