第8章 不安
病室に残されたソラは、唇に手を当て、勢いよく閉まったドアを眺めていた。
(サスケ…。確かに大切な人にするんだけど…。)
たった一瞬。それだけで心臓があつく、締め付けられる感覚。
この感覚が一体何なのか、今のソラには分からなかった。
…それにしても、今のを誰かに見られたら大変な事だった。
(アカデミーに通えるようになったら、サスケに変な事教えたやつをぶっ飛ばさなきゃ。)
そう思いつつも、サスケの照れる姿を思い出して、笑みがこぼれた。
しかし、幸せとは、長く続かないものである。
このタイミングで、影分身からの情報が、一気に頭に流れてきた。