第8章 不安
「ソラ、目閉じて。」
ソラは理由も聞かずに、サスケに言われるがままに、目を閉じた。
一瞬。
ソラの唇に、サスケがそれを重ねた。
驚いて目を開けると、どアップで真っ赤なサスケの顔。
『サササササ、サスケ!?』
あまりに驚き過ぎて、ベッドから落ちるところだった。
すると、サスケがごにょごにょと呟く。
「アカデミーで、クラスメイトが話してたから…。大切な人にするもんだって…。」
『う、うん!…そうなんだね!』
「じ、じゃあね!俺、宿題あるし!修行もするし!ま、また明日!」
そう言ったサスケは、ぎこちない笑顔で手を振ると、逃げるように帰っていった。