第8章 不安
影分身からの情報が、頭に流れてくる。
それはほとんどが驚くべき情報で。
『………え?』
" ダンゾウ、クーデター、一族抹殺 "
嫌な言葉ばかりだった。
(兄さん…!やっぱり最近変なのは理由があったんだ。待って。お願い…!)
"明日"は来ないんじゃないか。
さっき不安に思っていたことが現実になる気がした。
わかった事は1つ。
イタチがおかしくなった、今までの事の全ての理由がこれだった。
…また、ダンゾウとかいう奴のせいなのか。
…また、ダンゾウとかいう奴は、私から大切なものを奪うのか。
(…いいや、ダンゾウの事よりも、先に兄さんを止めないと!お医者さん、看護師さん、ごめんなさい!)
心の中でしっかり謝り、影分身を代わりにベッドで寝かせて、ソラは窓から飛び出した。