第8章 不安
すっかり日も沈み、面会時間の終了も近づいてきた。
「じゃあ俺、そろそろ帰るね!」
『サスケ、今日もありがとう!気をつけてね!』
「うん!明日も来るよ!じゃあね!」
突然、ソラは、サスケの"明日"に違和感を覚えた。
…もしかしたら、明日は来ないんじゃないかと。
『まって、サスケ。』
ドアに手をかけるサスケを無意識で呼び止めていた。
「ん?どーしたの?」
サスケはソラのベッドに、近寄ってきた。
今、言わなければ。いつも思っていることを言葉にしなきゃ。
心の中で礼を言うだけじゃダメだ。
明日じゃなくて、今、いわなくちゃ。