第7章 夢の中で
(不思議な場所だなぁ、ここは。家族の声が聞こえる。みんなに心配かけたな。)
そう思い目を閉じると、まぶたの裏には里で待つ大切な人達の顔が浮かんだ。
(フガク父さん、ミコト母さん、イタチ兄さん、…サスケ。)
その中でも一番色濃く思い出されたのは、サスケだった。
まぶたの裏のサスケは、真剣な眼差しでソラを見る。
「ごめん。もう二度と、こんな目に遭わせないから。俺が守るから。」
サスケが言う。
その言葉に、胸がいっぱいになった。
(…約束だよ、これからも一緒。)
ソラは、聞こえるはずのない返事をして
また、眠りについた。