第5章 事件
『ゲホッ…っ。』
口から血を吐いた。
(鉄の味がする…。)
そうか、血の成分には鉄が多いんだろうか。
また、どうでもいいことを考える。
「あらー、急所外したか!」
「嬢ちゃんの方から 死にたかったのか。1発で死ねなくて悪かったな。次こそきっちりと、死なせてやるよ。」
(あ、とどめを刺される…。)
「っ…。ソラ…。」
サスケがソラを強く抱き抱えた
「じゃあね、嬢ちゃん。すぐ後ろのガキも 同じ場所に 送ってやるよ」
「イタチを 恨むことだな」
再びクナイが振り下ろされる。
(サスケと兄さんに、プレゼント渡せてないのにな。ま、いっか。)
もう、考えることをやめた。
ソラは、覚悟を決めて目を閉じた。