第5章 事件
『サスケ、離れよう。なんか危ないよ あの人…』
「そ、そうだね。なんかヤバい気がする」
『あの人 "うちは" って言ってた。私達が"うちは"ってバレる前に「お前、その家紋、"うちは"か…」
会話を遮るように 誰かが 後ろから声をかけてきた。
物凄く重く、低い声。
((………怖い))
恐る恐る振り向くと、叫んでいたヤツと同じマークの額当てをつけた男 。
他里から来た忍者は、1人じゃなかった。
2人いたんだ。
「おい、そこのガキ。その背中の…。 "うちは"だろ。」
…背中?
今日のソラ服は 家紋の付いた服。
でも その上から ケープを羽織っている。
(家紋、見えないはずなのに。なんで分かったの?…まさか。)
一つ 思い当たる節がある。
そして、一緒にいる "うちは" の子の服を見て確信した。
「なあ?ガキ。そうだよなぁ?」
その忍者が睨んでいる先は…
そう、サスケだった。