第5章 事件
ーしばらく経ったが
まだ、イタチは 出てこない。
「もー。兄さん何やってんだよ。」
『火影様に呼ばれたって言ってたから、重要な事なのかもね。』
退屈だ、と2人でため息をつく。
ふと来た道を振り返ると、何か騒ぎがあったのだろうか、いつの間にか人集りができていた。
「ソラ、あそこ行ってみない?」
『え、でも兄さんとすれ違うかも…』
「少しぐらい大丈夫だって!多分すぐには出てこないよ!」
『…うん、そうだね!行く!』
行くと決めた理由は、ただ待つのが退屈だっただけ。
そこが 安全なのか、危険なのか、考えもせず、2人は騒ぎの中心へ向かった。