• テキストサイズ

大切【NARUTO】

第32章 日向





「ヒアシ様!何故ここに!?ヒナタ様は!?」


「長老から事の次第は聞いた。ヒナタなら今、コウが側についている筈だ。
途中で拾った、お前の仲間と一緒にな。」


「そうですか。しかしこの戦の折、宗家自らこんな場所まで…。」


「ヒナタは私の大切な娘、そしてお前は、大切な弟の忘形見だからな。
そして確か…リクだったな。協力感謝する。」


『え、はぁ…はい。』


私がよく理解しないままハッピーエンドへと向かいそうな雰囲気に、私は眉間にしわを寄せる。


(まず、この人がヒナタのパパって事はわかった。けど、なんで私の事知ってるの?
全然状況分かんないんだけど!!)


ムスッとしている私を見て、ネジがクツクツと笑う。
一体どこに笑うポイントがあったんだ?


「リク、これだけの力をもってして、如何してここまで名が上がらなかった?
サスケ以上だと思うが。」


『え…。なんでって言われても…。
サスケといつも一緒にいるから、うちはの名に負けてるんですよ、多分。』


「そうか…。」


どうやら気を失った忍の話だったようで、私の疑問には残念ながら気付いてくれなかったらしい。

けれど、ネジが私の事を認めてくれたようで、なんだか嬉しかった。

いつも周りはサスケばかりで、私が褒められる事なんてあんまりなかったし。


『ネジさん!里に帰ったら、私と手合わせしてくれませんか?
ネジさんの柔拳、凄いなって、戦ってみたいなって思ってたんです!』


「ああ、いいだろう。」


ネジの返答に、ウズウズする。
手合わせなんて、第七班の人以外したことなかった分、新たな発見があるだろう。


「話はまとまったようだな。
では、ヒナタ達の元へ向かうぞ。」


そう言って走り出したヒアシの後を、ネジと共についていった。






/ 572ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp