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大切【NARUTO】

第31章 中忍試験・力





カカシの話通り、私たちは数日後には通常の病室へと移された。

見回りの看護師さんが出ていった所で私たちは窓を大きく開ける。


『じゃ、外行きますか!』


あれだけ念入りに外に出るなと言われたけれど、私達がそんな物を守ると思ったのだろうか。

残念ながら、私達はそんな良い子じゃない。



なんたって一ヶ月後には中忍試験本戦。
それに向けて強くならなきゃならない。



こんな所で寝ている暇なんて、私達にはないのだ。

できるだけ静かに病院を抜け、一気に駆け出した。


「リク、カカシはどっちだ?」


サスケに問われてカカシの居場所を探り当て、その方向を指差した。


『あの崖の方!先生も修行してるんじゃない?
…先に行ってて!私、ちょっと寄りたいとこあるから!またあとでね!』


サスケに「何だ」と聞かれる前に、手を振って方向を変える。

そして寄りたいとこへと向かう。
そこは、ある人の所。

予選でヒナタと戦った彼。

日向ネジの所だ。

別にヒナタの事で文句を言いに行く訳ではない。
ただ、話したい事があるだけ。














ネジの気配を探しながら森を走る。


『…ネジさん!』


やっと見つけて声をかけると、返事をしたのはネジではなく、彼の修行に付き合っていたテンテンだった。


「リクじゃない!あの時はどうも!」


『はい!本当にテンテンさんにもお世話になりました。』


死の森では何かと助けてもらった彼女に深々と礼をする。


「…で、俺に何の用だ?」


さっさと要件を言えと催促するネジに、リクは少しだけ笑う。

なんでこう、強い人ってひねくれてるんだろ。


サスケも、ネジも。



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