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大切【NARUTO】

第30章 中忍試験・絆





「クク…寝ずの見張りかい?
でももう必要ない…サスケくんを起こしてくれよ。
僕たちそいつと戦いたいんでね。」


その声にビクリとし、そちらをみると、試験開始前にカブトに仕掛けた音忍たち。

顔に包帯を巻いた男はドス。
死死死と書いた服を着ているのがザク。
そして、女はキンというらしい。



リクを起こすか。
…いや、彼女は今休み始めたばかりだ。


一人で出来るところまでやろう。


サクラはプルプルと震える手をホルスターにかけた。


「何言ってるのよ!大蛇丸が陰で糸引いてるのはわかってるわ…。
一体何が目的なのよ!?
サスケくんをこんなにしといて…何が戦いたいよ!!」


すると彼らは驚き「ならばお前も生かして置けない」と言った。



仕掛けておいたブービートラップは一瞬で見破られる。

もう一つ頭上に仕掛けておいた丸太も、破壊されて意味を成さない。



「はっきり言って、才能ないよ君は…。
そう言う奴はもっと努力しなきゃダメでしょ!
弱い君が僕らをなめちゃいけないよ!」


そうやって三人が襲ってくる。
目に涙がたまる。


(…また、私は足手纏いに…。)


そんな事、わかっていたけれど。

いざ襲いかかってくる音忍に、サクラは涙を流した。









「木の葉旋風!」


大きな音で目を開くと、目の前で音忍達が蹴散らされていた。
ビクッとして、ガードするために構えていた腕をのけて、その姿を見る。


「…だったら君達も、努力すべきですね!」


そう言った彼は、緑のボディースーツ。
あの、試験の前に声をかけてくれた人だ。


「木の葉の美しき碧い野獣…。ロック・リーだ!!」


「なんであんたがここに…。」


「あなたがピンチの時は、いつでも現れますよ。」


そう言った彼の背は、とても大きく見えた。





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