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大切【NARUTO】

第27章 中忍試験・開幕





技をかけようとした罰で、「演習場の周り500周だ!」とかいうノリを、なんとも言えない表情で聞き流す。

するとガイが、ちらりとこちらを見て話した。


「それよりカカシ先生は元気か?君達!」


「カカシを知ってるのか…。」


「知ってるも何も…」


俺の問いに答える目の前のガイが、消えた。
目を見開くと、後ろから声がする。


「人は僕らの事を"永遠のライバル"と呼ぶよ…」


『…………早い。』


見失った。
俺と同等…いや、それ以上の動体視力を持つリクですら見失った。
目には自信があったのだが、こうもあっさりと。


「50勝49敗…カカシより強いよ、俺は。」


(スピードならカカシ以上…人間か!?ちくしょう、コイツ、ハッタリじゃない!!)


サスケはギリッと唇を噛む。
ガイはリーの風車を取り、去っていった。
そして、包帯を巻くリーの手をみて更に驚いた。




…傷だらけだった。




「サスケくん、最後に一言言っておきます。
実のところ、僕は自分の能力を確かめるために此処へ出てきました。
さっき、僕は嘘をつきました。
おそらく木の葉の下忍で最も強い男は僕のチーム内にいる。
そいつを倒すために出場するんです…。
…そして君も、ターゲットの一人。」


『じゃあ、そのターゲットの中に、"歌神リク"も載せといてください!』


「はい、もちろんです!君はサスケくんと同じく強いと聞いてますからね!
試験!覚悟しといてください!」


リクが立ち去るリーに手を振る。
サスケは、そんなリクと、リーの姿を呆然と眺めていた。




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