第27章 中忍試験・開幕
「リー!今のは禁じ手であろうが!」
『か、亀?』
リクもサクラもサスケもナルトも、頭の上にはハテナのマーク。
ポカリと口を開き、亀に怒られているリーの姿をみる私達は、かなりの間抜け面だったろう。
亀にガミガミと怒られるリーの姿を呆然と見ている。
しかし、更に驚きは重なる。
「まったく!青春してるなー!お前らーっ!!」
亀の上に現れた男の姿に、第七班の頭上に雷が落ちた。
「うげぇぇぇ!もっと濃ゆいのが出てきたってばよー!!」
全身緑タイツで、濃ゆすぎる男。
「激濃ゆ…」
「激おかっぱ…」
『激まつげ…』
「俺ってば、あんなスゲー激眉初めてみた…」
それぞれに感想を述べると、リーに怒られる。
ガイ先生…というらしい。
どっからどう見ても、師弟関係だろう。
「バカヤロー!」
そう言ったガイは、突然にリーを殴る。
そして熱血青春ストーリーが今、目の前で展開されているのだ。
『…も、もう、どうすればいいか分かんないね…。』
「あんな奴に俺は…。」
隣で呟くサスケが、なんだか気の毒に思った。