• テキストサイズ

大切【NARUTO】

第25章 波の国・想い





護衛を始めて数週間。






やっと、橋が完成した。

サスケもリクも、完全とは言えないが、一応は回復した。

それから「修行のお礼」と、サクラが髪を整えてくれた。

そしてもう、波の国にいる必要はなくなった。
みんな揃って帰るんだ、木の葉へ。


「はい、じゃあ帰るか!」


「いやあ、超お世話になったわい!またいつでも遊びにこい!」


カカシが言うと、タズナが返す。

その隣では、ナルトとイナリが涙の別れをする。
それを、サクラが目を細めて見ていた。

その様子が微笑ましと思いつつも、リクは顔をしかめる。


『結局、私達は護衛あんまりしてないね。これじゃ、給金泥棒よ。』


「いや、忍者同士の戦闘もあったろ。
それに俺はともかく、リクはついこの間まで立てなかったんだ、仕方ない。」


サスケに言われて、そうだったと笑う。
現に今も、サスケに支えられて立っている状態だ。


「…リク、超悪かった。」


声をかけてきたのはタズナ。
任務初日に言ったことをずっと気にしていたようだった。


『私こそ、あの時はごめんなさい。
タズナさんは悪い人じゃないって、この数週間で分かったから。
この橋は、波の国の人にとっては希望の橋。
タズナさんはこの国の英雄よ。』


そう言うと、タズナは少し安心したような顔を見せた。
それにリクも笑って返す。

そうして第七班は、波の国の人々に手を振り、木の葉へと足を進めた。






/ 572ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp