第24章 波の国・死闘
ガトーが死に、再不斬が倒れ、ガトーに雇われていた奴らは豹変する。
「この街の金品すべて!持っていく!」
各々に武器を手に取り、街の方へと走り出した。
「くそ…全員を相手にするには、チャクラが…!リクにも時間がないってのに!」
カカシがどうするべきか、頭を回す。
その時、街の方から弓矢が飛んできた。
驚きその弓が飛んできた方向を見ると、先頭に立つのは、タズナの孫、イナリだ。
そしてその後ろには、波の国の人々。
昨日まであれほど消極的だったイナリを変えたのは、ナルト。
ナルトがイナリを変え、イナリがこの国の人たちの気持ちを変えたのだ。
「俺たちの国は!俺たちで守る!」
そう叫ぶ人々の意思はとても固い。
「俺も加勢するってばよ!」
そう言って、ナルトは影分身を数人だす。
(あれぐらいのチャクラなら…。ハッタリにはなるか。)
カカシもナルトと同じように、影分身を出す。
するとガトーの手下達は怯え、すぐさま退散していった。
「…終わったか。」
「ああ。」
「カカシ…俺を白のところへ連れてってくれ。…今までずっと、一緒に居たんだ。最期も…。」
カカシは再不斬の願いを聞き入れ、白の元へと運ぶ。
白の隣に寝かせた再不斬はゆっくりと、白の頬に触れた。