第24章 波の国・死闘
『…なんなの、この術。血継限界…?』
近くまで来て、やっと術の仕組みがわかる。
鏡から鏡へ瞬時に移動し、千本を投げ、ナルトとサスケを痛めつけている。
(私が助けなきゃ!…2人を守らなきゃ!氷といえば、火!)
リクは多量のチャクラを練り、それを一気に火属性へ変換させた。
『炎舞!!』
リクは全身に炎を纏う。
サクラと修行して、手に入れた術。
体術と火遁の掛け合わせだ。
呼吸を整え、一枚の氷に火の力を借りた拳を一気にぶつける。
そして、何度も何度も繰り返すうちに、氷にヒビが入った。
「な…!僕の氷にヒビが入るなんて!」
まさかヒビが入ると思わなかったのだろう、白はチャクラを練り、氷を修復する。
しかしこんなチャンスを見逃すわけにはいかない。
『サスケ!』
「分かってる!」
氷の鏡を挟み、内と外。
ヒビ割れた、ただ一点に狙いを定め、リクとサスケは印を組んだ。
「『火遁・豪火球の術!』」
二つの大きな火球が、ぶつかる。
そして大きな爆発が起きた。
『氷は!?』
水蒸気で良く見えない。
じっと目を凝らしていると、だんだんと見えてきたのは、傷一つない氷の鏡。
…遅かったようだ。
『もー!おしい…。』
「この氷の鏡は…溶けません。」
白の声が聞こえる方を見ると、また千本がナルトとサスケを襲っていた。