第24章 波の国・死闘
「俺が来たからにはもう大丈夫だってばよ!
物語の主人公ってのは、大体こういうパターンで出てきて!あっちゅーまに敵をやっつけるのだー!」
『…これじゃあ、いい的よ?ナルトくんらしいけど。』
リクはナルトに突っ込み、大きく息を吐いた。
その隙を狙い、再不斬が手裏剣を投げてきた。
リクはすぐそれに反応し、同数で相殺しようとしたのだが…。
「白…、どういうつもりだ。」
「…再不斬さん。この子は僕に…、この戦いは僕の流儀でやらせてください。」
再不斬のそれを弾いたのは、白の千本だった。
「手を出すなってことか…白。相変わらず甘いヤローだ、お前は…。」
再不斬が攻撃の手を緩めたところで、状況確認する。
サクラがタズナを守り、カカシは再不斬と、サスケは氷の鏡の中で苦戦中。
(サスケと2人で、白とかいう奴の術を破るのが先ね…!)
リクは頭の中で作戦を練る。
『ナルトくんは、サクラちゃんと一緒にタズナさんを…え?』
…隣にいたはずのナルトが、いない。
いったいどこに行ったのか、キョロキョロと探すと、氷の鏡の中からサスケの叱責する声が聞こえた。
良く目を凝らして見てみると、ナルトが中に入っていた。
『ナルトくん…らしいけど。…それは流石に状況悪くしてるだけじゃないかな。』
いきなり作戦変更だ。
取り敢えずサクラの元へ向かう。
『影分身の術!…春野さん!私の影分身、二人置いていくから!何かあったら分身に伝えて!』
「わ、分かった!」
サクラの元へ影分身を置き、本体はサスケとナルトの元へ急いだ。