第24章 波の国・死闘
橋の上では再不斬と、あの時追い忍と名乗っていた白との戦闘が既に始まっていた。
サクラがタズナを守り、
サスケは白と、カカシは再不斬と戦っていた。
「どうやら、スピードは俺の方が上みたいだな。」
サスケが白を蹴り飛ばしニヤリと笑う。
「あの白が、スピード負けするとは…。」
「ガキだガキだと、ウチのチームを舐めてもらっちゃ困るね。
こう見えてもサスケは木の葉のNo. 1ルーキー。
この前、お前に踵落としを喰らわせたリクも、木の葉のくノ一No. 1ルーキーだ。
ここにいるサクラは里一番の切れ者。
そしてもう一人は、目立ちたがり屋で意外性No. 1のドタバタ忍者ナルト!」
カカシは下忍を紹介するが、目の前の再不斬はクツクツと笑う。
「白…分かるか、このままじゃ返り討ちだぞ。」
「ええ、残念です。…秘術・魔鏡氷晶!」
氷の鏡の中に、サスケが閉じ込められる。
カカシはサスケを助けようと、その場へ近づくが、再不斬にそれを遮られる。
(…クソ、サスケ!!どうすれば…!)
白の術の中で、苦しむサスケを助けに行けば、この場を離れる事になり、依頼人は殺される。
サクラが氷の方へクナイを投げるが、それも軽々と止められてしまう。
いよいよ手がなくなった時。
どこからか飛んできた手裏剣が、白の面を掠った。
カカシは、手裏剣が飛んできた方向に、目をやり、それを見開く。
「うずまきナルト!ただいま見参!」
『ちょっとナルトくん!忍者なのに全然忍べてない!!!!』
〈意外性No. 1〉と〈くノ一No. 1〉