第24章 波の国・死闘
「リクちゃん!リクちゃーん!起きてくれってばよぉ〜!!」
ナルトの声で重たい瞼を開ける。
すると、ものすごい形相で、ナルトがこちらを見ているのだ。
『ん…。なんなの、何かあった?』
「俺たち…置いてかれちまった!」
『…う、うそ!?サスケが起こしてくれないなんて!!何で!!』
眠気も一気に吹っ飛んだ。
まさか置いてかれるなんて。
『ちょ、ちょっと待ってて!すぐに着替えるから!!!!』
「ツナミのねーちゃん!先生たちいつ行った!?」
「もう随分前に…。でも先生が、ゆっくり休めって…。」
『先生も酷いんだから!!!!』
愚痴を言いながら、準備を整える。
サスケと同じ任務服。
右足の腿に忍具のポーチと額当てを巻く。
そして白いケープを羽織る。
『さあ、みんなを追わなきゃ!』
その時。
ツナミの叫び声が聞こえた。
「…!あれってば!」
窓から様子を見ると、人質として連れ去られかけているツナミと、それを助けようとするイナリの姿。
『ナルトくん!行くよ!』
「おう!」
2人で、ツナミの救出へと向かった。