第23章 波の国・修行
「はい、じゃあチーム分けしよっか。俺一人と、ナルトとサスケ、リクとサクラね。」
「カカシ先生ー!なんで俺がサスケとなんだってばよ!」
「まあまあ、チームワークを深めるためだヨ。」
「…しくじんじゃねぇぞ、ウスラトンカチ。」
「あーん?サスケ、表でろ!」
『ナルトくん…ここ既に外よ…。』
「ナルトうるさい!早くやるわよ!」
騒がしい部下たちに微笑み、カカシはタイマーをセットする。
明日も任務があるから、制限時間は1時間。
(リクとサクラは、サスケとナルトに隠れて修行してたからな…。どんなものか見てみたい。)
二人が修行していることは、影から見ていた。
成長ぶりが、楽しみだ。
「じゃ、用意スタート!」
カカシの合図と同時に、リクが影分身をする。
そしてわざと、背後を取られてやった。
『春野さん…!』
「分かってるわよ!!」
どれ程の修行の成果があるのかと、サクラの攻撃を受けようとする。
(ま、サクラの腕力じゃ、そこまでのダメージは…。)
呑気なことを考えていた。
…彼女の成長を、侮っていた。
「しゃーんなろー!!!!」
リクの影分身ごと吹っ飛ばされ、背後の木の幹に激突する。
…反動で、幹が、折れた。
『やったね春野さん!』
「まあ、こんなものよね!」
まだ、壮絶なダメージを与えるほどではなかったが…驚きを隠せなかった。