第23章 波の国・修行
波の国に来て6日目。
リクは、今日も夜の修行をするため外へ出ようとすると、サスケに呼び止められた。
「…今日、手合わせしてくれ。」
『突然だね…。いいけど。』
じゃあ行こうかと、ドアに手をかけた時、後ろから声がかかる。
「サスケくん!歌神さん!私も一緒に!!」
「サスケ!リクちゃん!抜け駆けは禁止だってばよ!!」
振り返ると、準備万端のナルトとサクラ。
サスケの様子を伺うと、不満そうな顔をする。
そのサスケの様子に、リクはニヤリと笑った。
『…サスケ、ナルトくんも木のてっぺんまで登ったんでしょ?それにね、春野さんをなめちゃダメよ。』
「…サクラを?」
「なにを言ってる」とでも言いたげな目に、得意げに笑う。
サクラの方を確認すると、サクラもニヤリと笑った。
『いいじゃない、やろうみんなで。』
「よっしゃぁ!修行の成果、見せるってばよ!」
サスケは少し不満そうだったが、仕方がないと息を吐く。
「なーに。俺を仲間外れにするわけ?泣いちゃうよ?俺。」
『カカシ先生…!』
「俺もまぜてよネ。」
「よっしゃあ!行くってばよ!」
ナルトの声で、外に出る。
結局、第七班全員で修行へと向かった。