第23章 波の国・修行
何度も何度も木に登り、サクラとリクはバテバテだ。
しかし、ナルトとサスケはまだ何度も何度も挑戦するのだ。
二人の体力に、感心する。
「リク…あの…だな。」
『ん?なに?体力おばけ。』
突然の事に首をかしげると、サスケは顔を赤くして、耳打ちをしてきた。
「…コツ、教えてくれ。」
サスケも恥を捨てて聞いたのだろう。
なんだかそれが面白くて仕方がなかった。
『…ふふ。良いよ、教えたげる。』
「…笑うな。」
サスケに木登りのコツを教えると、サスケは先ほどよりも上へと登って行った。
さすがは飲み込みが早い、サスケは天才だ。
『…じゃ、サスケ頑張ってね!私先生と話があるの!』
サスケは「チィ」と舌打ちをし、また登って行った。
ナルトの方が気になり、ナルトを見ると、ちょうどサクラと話しているところで、多分コツを聞いているのだろう。
『ナルトくんも、頑張れ。』
木に登る班員の姿を見てから、リクはカカシの元へ行く。
『…先生、ちょっとお話が…。』
「え、なに?改まっちゃって。」
『場所、少し変えましょう。』