• テキストサイズ

大切【NARUTO】

第23章 波の国・修行





ナルトは木にすら登れず、サスケも途中で弾かれて着地する。


(ま、ナルトとサスケの差はこんなもんだろ。)


カカシは2人を見て分析していると…。


「案外簡単ね!」


隣で声が聞こえると思ったら、サクラだ。


「今一番チャクラのコントロールが上手いのは、女の子のサクラみたいだな。」


鼻高々に笑うサクラ、それを見て悔しがるサスケとナルト。
しかし、一人だけ、スタート位置から一歩も動かない子がいる。


「リク、登ってみなよ。大丈夫だからさ。」


そう言うとリクは、ゆっくりと歩いて、こちらへ向かってくる。


「いきなりは難しいんじゃない?もっと助走つけて…」


ここまで言って、驚く。
サスケも、ナルトも、サクラも口をポカンと開けている。


リクはそのまま垂直に幹に登り、カカシの横に到着したのだ。


『どう?先生。合格かな?』


二カリと笑う彼女は逆さまに立っている。


(そういえば、水面も歩いてたな、こいつ。…さすがは、リクだ。本当に驚かされるな。)


リクの素質に光るモノを感じたのち、地面から見上げている男達に声をかけた。


「どうやら女の子に負けてるみたいだね、君たち。
火影に1番近いのは、リクかな?
それにうちは一族ってのも大したことないね。」


そう言うと、ナルトとサスケの目に力が入る。
本気になったようだ。


(ま、リクも本当はうちは一族だけどネ。)


心の中で付け足して、一息吐く。

ナルトとサスケの潜在的なチャクラ量は、カカシより多い。

この修行が成功したら、大きな財産となるだろう。

カカシは、必死に木登りをする下忍組を見守っていた。




/ 572ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp