第23章 波の国・修行
「では、これから修行を始める!」
「押忍!」
まず、始める前にチャクラについて理解してないナルトに、サクラが丁寧に教える。
「術は使えても、お前らはまだチャクラを効果的に使いこなせていない。
いくら多く練る事ができても、コントロールできなければ、術の効果が半減してしまうばかりか、下手すれば術が発動してくれない。
更に、エネルギーの無駄遣いで、長時間戦えないなどの弱点ができる。」
「…で、どーすりゃいいのかな?」
「ん、木登り。」
声をそろえて驚く。
そんな物で修行になるのかと。
しかしカカシは、手を使わずに木を登って見せた。
それも、垂直に。
「チャクラを足の裏に集めて、木の幹に吸着させるんだ。」
ナルトが「すげー」と叫ぶ。
そしてカカシはこの修行の目的を話す。
チャクラのコントロールと、スタミナだ。
そしてカカシは木の上から4本のクナイを投げた。
「木の幹に目印をつけるために使え」と。
「んな修行、俺にとっちゃ朝飯前だってばよ!
なんせ俺は、アカデミーから頑張り続け、今一番伸びてる男!
大器晩成とはこのことだぁ!な?リクちゃん!」
『うん、そうだね。頑張れナルトくん!』
「ナルトが大器晩成なんて言葉知ってるなんて…驚きだわ。」
「ま、御託はいいから、早くお前らどの木でも良いから登ってみろ。」
そしてカカシの合図で、一斉に木に向かって走り出した。