第23章 波の国・修行
「クサイと当たりをつけたのなら、出遅れる前に準備しておく。
…それも忍の鉄則!」
「先生、出遅れる前の準備って、何しておくの?
先生当分動けないのに。」
サクラが聞くと、カカシはクツクツと笑う。
「お前たちに、修行を課す!!」
『え…修行!?』
「先生!今ちょっと私達が修行した所でたかが知れてるわ!
相手は写輪眼のカカシ先生が、苦戦するほどの忍者よ!」
『悔しいけど、春野さんの言い分は、正論です。
ここから伸びても、直ぐに実践に応用できるわけじゃない。』
サクラとリクは、ちらりとカカシに目線をやる。
そして、それに笑って答えられた。
「サクラ、リク。その苦戦している俺を救ったのは誰だった…?お前たちは急激に成長している。
…特にナルト、お前が一番伸びてるよ。」
そう言うと、サクラの隣のナルトが、二カリと笑った。
(…確かに前よりはなんか、たくましくなった気はするけど…。)
そう思いながら、サクラはナルトを見る。
しかしもう一つ修行にあたり、心配している事ある。
「でも、いつ襲ってくるか分からないのに修行だなんて…。」
「ま、仮死状態になった人間が、元通りになるまで、かなりの時間を必要とする。それまでの修行だ。」
カカシは全て計算済みだった様だ。
サクラは1つ、息を吐いた。