第22章 波の国・鬼人
「カカシ先生…!」
「…ナルト、"作戦"見事だったぞ。成長したな、お前ら。」
ナルトはその言葉に、二カリと笑った。
しかし、呑気にしている暇はない。
『ナルトくん!ここから離れよう!私たちの仕事は終わり、ここにいればカカシ先生の邪魔になるわ!』
カカシの殺意に、すぐに離れなきゃと思った。
リクはナルトを担ぎ、水面を走る。
「えー!?リクちゃん!?なんで水の上走れるの!?」
『今はいいから!カカシ先生だって、立ってるじゃない!』
「すげー、やべー」と言い続けるナルトに苦笑しながらも、陸へと戻った。
「リク!大丈夫か。」
『うん、ありがと!』
「サスケ、ナイスだってばよ!」
「…フン、当たり前だ。」
ナルト、サスケ、リクはハイタッチをしてから、サクラの元へ戻った。
「みんな!よかった、無事で!タズナさんも大丈夫よ!」
サクラもしっかりと任務を全うしていた。
タズナさんが無事なことに、その場にいる全員が安堵する。
…あとは、カカシだけ。
いつ、新手が来ても対応できるよう、卍の陣を組み直し、カカシと再不斬の戦闘を見守った。