第22章 波の国・鬼人
リクは殺させない。俺が守るんだ。
…俺たちが、守るんだ。
その想いで、サスケは名を呼ぶ。
「ナルトォ!」
「分かってるってばよ!」
ナルトが影分身をだし、体を張って再不斬の視界を遮る。
その隙を狙い、リクを助け出した。
『ありがとう…、サスケ、ナルトくん!』
「いや…。それよりカカシを解放する!まだやれるか?」
『当たり前よ!』
リクはニコリと笑い、立ち上がった。
ナルトの影分身は散らされ、ナルトがカバンからあるモノを取り出す。
「サスケェ!」
ナルトに呼ばれ、投げられてきたモノを受け取る。
(なるほど、そういう事かよ。…ナルト、お前にしちゃ上出来だ!)
受け取ったモノは、大きな手裏剣。
それを広げ、サスケは構える。
そして、ターゲットを睨みつけた。
「風魔手裏剣・影風車!!」
狙うは再不斬の本体。
サスケは空に飛び、手裏剣を投げた。