第22章 波の国・鬼人
「ほー、噂に聞く写輪眼を早速みれるとは、光栄だね。」
「さっきから、シャリンガンシャリンガンって…。なんだそれ?」
ナルトがそう口にする。
それにサスケが答えた。
いわゆる瞳術使いは、幻・体・忍術を瞬時に見通し、跳ね返してしまうと。
「クク…御名答。ただ、それだけじゃない。それ以上に怖いのは、その目で相手の技を見極め、コピーしてしまうところだ。」
カカシは、千以上の術をコピーした
"コピー忍者のカカシ"
そう呼ばれていたと、再不斬は語る。
(…やっぱり聞き間違えじゃない。私の持ってる眼と同じ力!なんでなの!?)
話を聞けば聞くほど、疑問は深まるばかり。
しかし、今は目の前の敵をどうにかする事、タズナを守る事が先決だ。
リクは頭を振って、邪念を取り払う。
再不斬が「タズナを殺す」と公言し、卍の陣でそれに対応すべく構えた。
再不斬は水面に立ち、大量のチャクラを練り込んだ。
「忍法、霧隠れの術」
だんだんと濃い霧が辺りを覆い、再不斬の姿が消える。
「こいつは霧隠れの暗部で、サイレントキリングの達人として知られた男だ。
俺も写輪眼を使いこなせるわけじゃない…。
気を抜くなよ!」
その言葉に、緊張が走る。
ただ一人、リクだけは平然としていた。
(依頼人を守る…。それが任務!)
リクは神経を研ぎ澄ませ、再不斬の気配を探した。