• テキストサイズ

大切【NARUTO】

第1章 始まり




「ソラ、お母さん、そこで買い物してくるから、ここに座って待っててね!歌ったりしちゃダメよ?」


『はぁーい!わかってる!』


笑顔の母、ハルに手を振り
ソラは店の目の前にあるベンチに座った

ハルとソラの間には約束事がある。


"人前では絶対に歌わない"


もしも、セイレーンであることがばれたら、里で過ごしにくくなる、という理由で。

里でソラたち親子がセイレーンと知っているのは父のサクヤと、うちはの長であるフガク、その妻のミコト、そして三代目火影だけであった。


ソラは、自分の歌に力があることは知っていた。
歌は好きだ。だけど、それで居場所がなくなるなら、歌わなくていい。
そう思っていた。

しかし、力があったとしても、何故私はみんなと違って、歌ってはいけないのかをしっかり理解していなかった。


価値を、知らなかった。


(退屈だし…。少しぐらいいいよね。)


そう思って 目の前の少し枯れた花に向かって歌を歌った。


(花が元気になりますように)


すると、枯れていた花は見違えるほど元気を取り戻す。
それを見て満足し、その花を見つめて笑った。


影で仮面をかぶった者が見ていると知らずに。


/ 572ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp