第21章 波の国・出発
「きゃー!!!!」
「か、カカシ先生ぇ!!」
カカシはバラバラにされ、その姿にナルトとサクラが叫ぶ。
『…サスケ!』
「わかってる。」
カカシに続いてナルトを狙う忍者2人。
サスケが彼らの武器である鉄線を手裏剣で引っ掛け、木の幹に留める。
それをさらに固定するように、リクはサスケの投げた手裏剣の中心にクナイを投げた。
サスケが2人を蹴り飛ばすと、二手に分かれたので、リクはナルトに爪を向ける忍者に狙いを定めた。
「うわぁあああ!!」
叫ぶナルトの方向に狙いを定め、チャクラを一気に足の裏で爆発させ、上空へ飛ぶ。
そして、お得意の踵落としを、相手の脳天に食らわせた。
『ナルトくん!大丈夫!?』
そう尋ねたが、ナルトは呆然として耳に入ってない様だった。
ナルトを確認すると、決して大きくはないが、手に傷を負わせてしまっていた。
…申し訳ない気持ちが膨らんだ。
「おじさん下がってぇぇ!!」
サクラの声に振り返ると、サクラと忍者が正に対峙しており、その間にサスケが庇いに入った。
『春野さん!サスケ!!!!』
今は戦闘中。反省してる暇なんてない。
リクは2人を救済すべく、思い切り地面を蹴った。