第21章 波の国・出発
準備が整い次第出発。
集合は阿吽の門だ。
サスケとリクは一度家に戻り、長期任務の支度をした。
「あのウスラトンカチ、今回は役にたったな。これでやっとマシな任務ができる。」
『あーうん、まあそうだけど…。私、ここに来てから里から出た事が無いし。ちょっと不安かも…。』
「大丈夫だろ。何かあったら、俺が守ってやるよ。」
『んなっ…!私は守られるほど、か弱く無いわ?
私がサスケを守ってあげるんだから!』
「…へぇ。」
『何よその返事!本気にして無いでしょ!』
リクは頬を膨らまして、サスケを目を細めて睨む。
すると、サスケは「さあな」と言って、笑いながらリクの頭を撫でた。
『な、なによ。急に。』
「お前は、強がりのくせに泣き虫で、バカでアホだからな。それに、その辺の石につまづいて転けそうだ。気をつけろよ。」
『……悪口しか出ないわけ?』
サスケを睨むと、サスケはフッと笑い部屋を出る。
それに続き、リクも準備を終えて、部屋を出る。
なんだかんだで、サスケのおかげで不安が消えた。
気合を入れて、サスケに並び、家を出た。
そして、二人で門へ向かう。
初めての国外任務。
…波の国へ、出発だ。