第20章 サバイバル演習
カカシもリクも、気配がなかった。
だからナルトに飯を食わせた。
午後からは、三人で鈴を取りに行くために。
その時、ボフンと音が鳴る。
そして、ものすごい勢いでカカシが怒鳴った。
「お前らぁぁぁぁぁぁ!!!」
(…クソッ、ばれたか!!!)
サクラとナルトは叫び、サスケは臨戦体勢をとった。
「ごーかっく♡」
先ほどの勢いはどこへ行ったのか、カカシはニコリと笑っていた。
ナルトもサクラも、…俺も、きっと驚きを隠せないといった顔をしていただろう。
カカシの後ろから、苦笑いをしたリクが出てくる。
「合格!?なんで!?」
ナルトが驚き尋ねる。
俺たちはルールを破った。
それなのに、合格と言われたんだ、そりゃ誰でも疑問を持つ。
「お前らが初めてだ、今までの奴らは、素直に俺の言う事を聞くボンクラどもばかりだったからな。」
カカシは真剣な顔で、最も大事であろう事を、新米下忍四人組に伝えた。