第20章 サバイバル演習
「忍者は裏の裏を読むべし。
忍者の世界で、ルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる。
………けどな、仲間を大切にしない奴は、それ以上のクズだ。」
カカシの「弁当を分ければ合格」の理由がやっと分かった。
(カカシ先生、かっこいいな。)
リクは素直にそう思った。
" 仲間を大切にしない奴は、それ以上のクズだ。"
カカシの言葉を、脳内で反復する。
チームワークを大切にするカカシ。
この班で、やって行けるだろうかと思ったが、今なら自信を持って「できる」と言える。
これはきっと、カカシの演習のおかげだろう。
「これにて演習終わり!全員合格!よォーし!第七班は、明日より任務開始だ!」
カカシの掛け声で、全員の士気が上がる。
「やったってばよ!俺、忍者!忍者!忍者!!!!」
「帰るぞ。」
はしゃぐナルトを背に、カカシ、サクラ、サスケ、リクは家路につく。
「って!どーせこんなオチだと思ってたってばよ!縄ほどけー!!」
ナルトの声に、リクはクスリと笑う。
楽しい班に、なりそうだ。
カカシ第七班、始動。