第20章 サバイバル演習
(リクだけが合格?どういうことだ。)
サスケはカカシを睨みつける。
しかし、それに全く動じずカカシは低めの声で話す。
「どいつもこいつも忍者になる資格もねぇ、ガキだって事だよ。」
カカシの「ガキ」が頭にきて、サスケはカカシに向かう。
しかし、あっさりとかわされ、踏みつけられる始末だ。
「だからガキだってんだ。」
「サスケくんを踏むなんて、ダメー!」
サクラが叫ぶが、カカシはギロリと睨み、話を続ける。
「お前ら忍者なめてんのか?あ!
?なんのためにチームを分けて演習やってると思ってる?
お前らはこの試験の意味を、全く理解していない!」
「答え…?」
「そうだ、この試験の合否を判断する答えだ。」
「だから、さっきからそれが聞きたいんです!」
「…ったく。じゃあリク。言ってみろ。」
サスケは、突然指名されたリクを見る。
カカシが「さっきの俺の質問の答えさ」と言うと、リクは俯いてから答えた。
『チームワーク…ですよね。』
そう言うと、カカシはニコリと笑う。
「そう、正解だ。だから、リクだけを合格にしたんだ。
四人でこれば、鈴を取れたかもな。」
そう言われても、サスケの頭の中にはまだ疑問が残る。
その疑問を、サクラが代わりに尋ねた。
「なんで鈴が二つしかないのに、チームワークなわけ?
3人で必死に鈴取ったとして、一人我慢しなきゃなんないなんて、チームワークどころか仲間割れよ!」