第20章 サバイバル演習
サスケの隣に座ってから、他の班員の様子も見るが、結局誰も鈴を取れなかったようだ。
『で、なんでナルトくんが丸太??』
「えっとー、それはー、あはは。」
誤魔化すナルトが、何をしたのか聞こうとした時、カカシが話し始めた。
「君達、この演習についてだが…。ま!お前達はアカデミーに戻る必要もないな!」
カカシの言葉に、忍者になれると喜ぶナルト達。
しかし、リクは不安だった。
この試験、誰一人として鈴を取れてない。
ぎゅっと手を握って、カカシの次の言葉を待つ。
「リク以外は、忍者やめろ。」
もちろん、全員が驚く。
しかし一番驚いたのは、リクだ。
『せ、先生。私一人ってどういう…』
「忍者やめろってどういう事だよ!
そりゃさ、鈴は取れなかったけど!
そりゃ、リクちゃんもだろ!?
なんでやめろまで言われなきゃいけねぇんだよ!」
( そうよ、私よりも3人を忍者にしてあげたかったのに!それに鈴だって…。どうして!? )
カカシに尋ねたい言葉は、喉に引っかかり出てこなかった。