第20章 サバイバル演習
カカシとリクが二人で戻ってきた。
結局リクでも鈴を取れなかったようだ。
『あはは、触ったんだけどな…』
頭を掻いて、へらっと笑いながらリクがそう言った。
鈴に触ったのはサスケも同じ。
それならリクの、『一緒に取りに行く』という提案に乗っていればよかったと思う。
あの後、抜け出せたのは良いものの、サクラに時間を取られ、リクの元へ行けなかった。
「…ケガはねぇか?」
『うん、全然!ありがとね。』
一応声をかけるが、無傷なようで安心する。
…納豆の件も忘れているようで安心した。
『悔しすぎる。なんで後一押しが出来なかったのかな、もう!』
そんな事を言いながらこちらへ向かってくるリクと、同感だ。
後一押し、足りなかった。
その一押しは、リクと二人でカカシに挑んでいたら出来た一押しだったのだろうか。
(…もしもの事なんて、考えても意味ないか。)
サスケは舌打ちをして、その場に座り込んだ。