第20章 サバイバル演習
リクは手裏剣を投げ、攻撃をしかけてくる。
しかし、なぜかリクは、葉を千切りながら走っているのだ。
(何か仕掛ける気か?)
カカシはしっかりとリクの動きを観察する。
アカデミーでは、サスケと同等にやり合っていたと聞いている。
先程のサスケでも、かなり良い線を行っていた。
(…まっ、さすがうちは一族だね。)
そんなことを考え、気を抜いていると、急に視界からリクが消えた。
「何っ…!?」
気配のした方向は、頭上。
先程ちぎっていた葉を上からかけられた。
『先生行きますよ!火遁、豪火球の術!」
(なるほど、葉で火を散乱させたってわけ。キレるね。)
それを難なくと躱すと、リクがニヤリと笑ったのが見えた。
不思議に思っていると、身体が急に動かなくなる。
いつの間にか、逃げた先には無数の糸があり、それに絡まってしまった。
「…さっきのやつか。」
手裏剣に、糸を仕込み投げていたと気付いた時には、リクは印を結んでいた。