第20章 サバイバル演習
「リクは、なんでみんなを誘ったの?」
突然のカカシからの質問に、一瞬驚く。
すべて、見られていて、しかも会話まで聞かれてたのだ。
さすがは上忍だと感心し、素直に質問に答える。
『先生相手に1人ずつ戦っても無理ですよ。
それに、せっかくチーム組んで演習してるんですから、チーム戦の良さを生かさなきゃ勿体無いって思ったんです。』
「だが、鈴は3つだ。必ず1人アカデミーに戻るんだぞ?」
『それなら、私が戻るつもりでした。一番早く、卒業出来そうですしね?』
笑ってそう答えると、カカシはにっこりと目を細めた。
何か笑うとこがあったかと首をひねると、カカシは構えた。
「そうか。まあ、リクの言い分は分かった。
だけど、リクの力も見てみたいからさ、かかってきてよ。」
『…先生、私は他の人とは一味違いますよ?』
「それ、さっき同じセリフをサスケから聞いたヨ。」
リクはニヤリと笑う。
日頃のサスケとの修行の成果、今こそ見せる時だ。
しばらくの間を取り、リクはカカシに挑んで行った。