第20章 サバイバル演習
カカシは、リクの行動を影で見ていた。
全員に、協力をもちかけ、断られて。
(リクだけ、この試験の本質にに気付き始めてるな。
…それにしても、リクは一体どこにいるの。気配消すの上手すぎじゃない?)
一瞬目を離した隙に、全く気配を感じなくなった。
そんなリクを心の中で褒める。
「仕方がない、探しに行くか。」
そう思って、動き出そうとした時。
背後からキツめの蹴りを喰らった。
そして、それを喰らわせた彼女は、鈴にさえ触れる。
「あぶなっ!リク…!?」
そう、暗部以上の奇襲を仕掛けてきたのは、リクだった。
(元暗部である俺以上の忍び足…!これじゃあ上忍クラスだ。いや、もしかしたら里で一番…。)
リクをみると、悔しそうに顔をしかめていた。
『あーっ!惜しい!触ったのに!』
悔しがる彼女の資質に驚く。
それをどこで学んだか聞きたかったが、それは後にしよう。
…今は試験だ。
合否を決める為に、カカシは質問をした。