第20章 サバイバル演習
騒ぐ下忍たちを置いておき、カカシはポケットから鈴を取り出す。
そして、その三つの鈴を四人に見せた。
「これを俺から昼までに奪い取る事が課題だ。
もし、昼までに俺から鈴を奪えなかった奴は昼飯抜きね!
丸太に縛り付けた上に、俺が目の前で弁当食うから。」
そう言うと、ナルトとサクラの腹の音が盛大に聞こえた。
(あれ、リクとサスケは食べてきたのかな?)
げんなりしたナルトとサクラとは対照的に、2人はそんな様子が一切ない。
『よかったね』と、リクがウインクをし、サスケもニヤリと笑い返している。
多分、リクがサスケも巻き込んで食べたって感じだろうと、二人の様子を見て思う。
(…今年はちょっとは期待できそうかな。)
今年こそ、この"俺の試験"を合格するだろうか。
早速約束を破ってきたサスケとリク。
様子の違う四人の下忍を眺め、そんなことを考えていた。