第20章 サバイバル演習
『春野さん!おはよう!』
「サスケくん!…と、歌神さん。おはよう!」
除け者のような扱いに、顔が引きつったのは気のせいではないだろう。
そして、サクラは声をかけ続けるが、サスケは見事に無視で。
(本当に大丈夫かな、この班で…。)
自分の合否よりも、チームとして成り立つか、本当に不安に思っていると、明るい声が聞こえてきた。
「サックラちゃーん!リクちゃーん!おはようだってばよー!」
「ナルト!あんた最後よ!」
『ナルトくん!おはよう!』
サスケには言わない所がナルトらしい。
そう思って、今日も元気よく拳を合わせる。
これが、リクとナルトの挨拶だ。
あとは、先生を待つだけ。
ーーーなのに、来ないのはなんで?
約束の時間から数時間後、やっと来た担当上忍。
史上最高に四人の息が揃ったツッコミを入れたのは、言うまでもない。