第20章 サバイバル演習
一通り歩き、家に帰ると、リクが朝食を作り出した。
「おい、朝食は抜いて来いって言われたろ?」
あの、カカシのヤローに言われた事だ。
いきなり言いつけを破るのはどうかと思う。
しかし、リクは御構い無しで皿を机に並べるのだ。
『最高のパフォーマンスをする為に、食べるべきよ?
ご飯食べなきゃ、力が出ないじゃない。
吐かない程度に食べればいいでしょ?』
リクの言い分には、かなり納得がいく。
「言いつけを破っても良いのだろうか」という答えが出ずにじっとリクをみると、リクは席に着いた。
『私は食べる。要らなかったら食べなくても大丈夫よ!』
「…食う。」
リクが食べてしまったなら、もう仕方がない。
怒られるなら、二人一緒だ。
それにせっかくの飯だ。
食わないなんてもったいない。
そんなこんなで、サスケとリクは朝食をしっかり取り、演習場へと向かった。