第19章 演習前に
サスケの手伝いもあり、買い物を素早く済ませ、家に帰った。
晩御飯は、明日に備えてスタミナ丼。
本当は納豆も入れたい所だが、サスケが嫌いなので諦めた。
…密かに入れようかとは思ったけれど。
そんな事したら何が起こるかわからない。
いつかはやりたいと思いながらも、隣の家へ2人分の皿を運ぶ。
『サスケ!できた!』
リクは2つ皿を持って、サスケの家のドアを叩く。
というか、蹴って合図をすると、サスケがムッとした顔でドアを開けた。
「鍵あるだろ…」
『まあそうだけどさっ、両手塞がってたの!食べよ!』
ズカズカとサスケの家に入り、机に料理を置く。
そして、二人でご飯を食べ始める。
『ねぇサスケ、なんかさ、夫婦みたいだね〜。
…なーんて、冗談よ。』
その言葉に、サスケが吹き出しそうになった姿を見て、更に笑う。
(忍者になっても、こんな時間つくれたらいいな…)
リクは目を細めて微笑んだ。