第17章 お揃いと事故
一班から順に呼ばれる。
ふと、サスケたちの列を眺めると、3人の背中が語っていた。
(チィ、足手纏いが増えるだけだな。)
(絶対サスケくんと一緒になるわよ!)
(まずはサクラちゃんと。…後はサスケ以外誰でもいいや!)
リクは、3人の気迫に吹き出しそうになるのを堪えた。
口を押さえ、肩を揺らしていると、ヒナタが尋ねてきた。
「リクちゃん…今度はどうしたの?」
『ほら、あれ見てよ、3人のオーラ凄いでしょ?面白くって…フフッ。』
「ほ、ほんと。面白い…フフッ。」
ヒナタと目を合わせて笑った。
そんな中でも順々に班を呼ばれ、次は第七班。
「次!第七班!春野サクラ、うずまきナルト、うちはサスケ…」
ナルトは全力で喜んでからの落ち込み。
サクラは落ち込んでから全力で喜び。
サスケはチィと舌打ちをしていた
『うわっ!あそこの3人、みんな一緒だよ。フフッ』
ヒナタに言った瞬間。
「…それから、歌神 リク!ここはフォーマンセルだ!」
『………え!?』
「……リクちゃん、頑張れ。」
イルカ先生の言葉に目を丸くし、言葉を失ったことは言うまでも無い。