第17章 お揃いと事故
隣の席のサクラが、ひたすら話しかけてくる。
更に少しずつ、近寄ってくる。
しかしサスケは微動だにせず、ある一点を見つめた。
リクにナルトとやってしまった所を見られた。
(…絶対後でいじられる。)
心の中で大きなため息をつくと、イルカ先生が説明を始める。
「今後は3人、若しくは4人1組の班を作り…、各班ごとに1人上忍の先生が付き、その先生の元、任務をこなしていく事になる。」
(チィ、スリーマンセルかフォーマンセルか。リク以外は足手纏いだな。)
とりあえず足手纏いは少ないに越した事ない。
柄でもないが、リクと同じ班になる事を祈った。
「班は、力のバランスが均等になるように、こちらで決めた!」
イルカ先生にブーイングが起こる。
もちろん表では微動だにしないサスケだが、さすがに心の中で反論した。
(均等に、ということは、リクと俺は離されるか…?)
リクとサスケはアカデミーを同率1位で卒業。
ということは、離れる可能性が高いのだ。
それは困る。
この中で一番強いのはリクだ。
あいつは必要だ。
あーだこーだ考えても仕方がないので、己の名前が呼ばれるのを静かに待つ事にした。