第17章 お揃いと事故
ナルトが十分に痛めつけられた後、イルカ先生が教室に入ってきた。
それに合わせてみんなが席に着く。
サスケの横は、サクラがしっかりキープしていた。その隣がナルト。
(春野さん…、確か座学で私と同率一位だった子よね…。)
リクは、アカデミーにいる間、サスケの取り巻きとはあまり関わろうとしなかった。
というか、相手が関わらせてくれなかった。
唯一の女友達はヒナタで、後は男子ばかりと話していた。
そのせいで、女子情報が曖昧なのである。
(…サスケの横。私の特等席なのにな。)
アカデミーでは、ずっとサスケの隣の席だったのだ。
リクは大きく溜息をついた。
なんとなく、サスケの隣に女の子が座っている事が嫌だ。
でも、なんでそう思うかはわからない。
…なんだか、モヤモヤする。
「…どうしたの?リクちゃん?そんな大きい溜息ついて…。」
『え、あ、いや。特に何もないんだけど…。』
慌てて言い返すと、ヒナタは微笑む。
多分、なんで大きなため息をついたか、ヒナタはわかってる。
リクはムスッとして、イルカ先生の話を聞いた。
「今後は3人、若しくは4人1組の班を作り…、各班ごとに1人上忍の先生が付き、その先生の元、任務をこなしていく事になる。」
(スリーマンセルか、フォーマンセルか。…サスケとヒナタで組めたらいいな。)
イルカ先生の言葉に心の中で返事をした。